低音マッコウクジラ

深海に響く極低音の歌

ジークンドーと岡田師範

 山下智久くんが福士蒼汰くん、生田斗真くんに続いて岡田准一師範経由で格闘技を始めたようで。ジークンドー、USA修斗、カリのインストラクター資格を所有し、居合、ブラジリアン柔術もしている岡田師範によって広がる格闘技の輪。

 

 突然ですが「カウボーイビバップ」なるアニメをご存知でしょうか。


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 1998年に放送された、現時点における私が最も好きなアニメになります。

 主人公の名前はスパイク・スピーゲル。ジークンドーの使い手です。

 テレ東で放送された際放送枠が1クールしか確保出来なかったために全26話中12話+総集編の全13回になったり、放送のタイミングに起きた事件やら問題でいろいろ規制がかかったりとまあ色々あったアニメです。作品の内容やゴタゴタの詳細はWikiあたりに書いてあるので気になる方はぜひそちらなんかを。

 さて上にも書いた通りこのテレビ東京版の最終回は総集編でした。タイトルは「よせあつめブルース」。この総集編はテレ東の規制・カットに対する抗議をメインキャラクター達の独白という形で吐露したものでした。それまでの本編にも、放送されなかった回の内容にも触れていません。現在でもこの最終回は再放送されておらず、DVDやBDなど映像ソフトへの収録も行われていません。

 この「よせあつめブルース」内のスパイクのセリフにこんなものがあります。

 ブルース・リーはこう言ったそうだ。「心を空っぽにして、どんな形態も形も捨てて水のようになるんだ。水をコップに注げば水はコップとなるし、水をティーポットに注げば水はティーポットになる。水は流れることも出来るし、激しく打つことも出来る。だから友よ、水のようになるよう心掛けることだ。」

 さすが俺の心の師は言う事が違う。こんな事も言ってる。「自分が教えているのは、護身術とか相手の倒し方とか、そういうことじゃなくて、むしろ、ある動きを通してどうやって自分を表現するか、ということなんだ。それが怒りであれ、決断であれ、何だろうとでも。つまり格闘にのっとった人間の体を使った表現法」

 ブルース・リーがただの映画スターや、ただの格闘家じゃないのがわかるだろ? 

 こちらはSession #8「ワルツ・フォー・ヴィーナス」のスパイクとロコの会話です。

「どこにも力なんか入れて無い。お前の無駄な力を利用しただけだ。力の流れをコントロールするんだよ。そのためには、どんな動きにも対応出来るように全身の力を抜いて、そう、水みたいになるってことだ。」

「水……」
「そう。水はどんな形にもなれるし、ゆっくり流れることもできれば、激しく打つこともできるだろ?」

 正直なところ私は格闘技には詳しくありません。ジークンドーについて少しの知識がある程度ですし、他の格闘技となるとさっぱりです。

 でも、V6でのダンスなり個人での演技なり、なんらかのパフォーマンスをする岡田を見ると、私は都度都度この言葉を思い出します。*1様々な格闘技を会得することで役者としての幅を広げられたのはもちろん、最近だと「オカダのジショ」を見るかぎりこういった格闘技の考えが、自身の考えや表現にも繋がっているのではないかなと。いやはっきりとそういうことが明言されてるわけではないのでわからないですけども、なんとなく私はそう感じます。

 20周年ということで今年はメディアの露出も多く、これから公開される映像作品もいくつか控えています。今度はどんなパフォーマンスを披露してくれるのか楽しみです。

オカダのはなし

オカダのはなし

 

 

COWBOY BEBOP Blu-ray BOX (通常版)

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*1:MV「kEEP oN.」のサビ出だしの「踊り出そう」の所なんかは見る度必ずそう思います。何故だ・・・